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屋久島

2019.04.05

全体の90%が森林という緑豊かな島、屋久島。ユネスコ世界遺産に登録されていることでも知られ、1度は訪れたい観光スポットとして大人気を誇る名所です。近年では海外からの旅行者からも注目を集めています。今回は、自然のパワーを感じられる屋久島へ旅に出る前にぜひチェックしておきたいスポット、食べておきたいグルメなどをまとめました。

屋久島とは?

屋久島とは?
観光地として人気を博している屋久島ですが、その場所はと言うと、日本本土からはかなり外れた場所に位置しています。鹿児島県の大隅半島佐多岬から南南西約60km先の海上に浮かぶ島で、近くには種子島や口永良部島があり、大隅諸島と呼ばれる島嶼郡を形成しています。

その歴史を振り返ると、古墳時代(3世紀中頃~7世紀頃)に誕生した日本書紀には、隋(中国)から日本に永住した人が現れだしたという記述がみられ、また戦国時代(1467年~1590年)真っ只中の1544年には、ポルトガルから種子島に伝わった火縄銃が屋久島で起こった争いで初めて実戦使用されたと伝えられるなど、日本本土から離れている分、国際的な出来事が多く起こった島でもありました。

屋久島を変える出来事のひとつとなったのが1966年。地元に住む人たちによって:屋久島のシンボルである、樹齢が推定3,000年以上の縄文杉が発見されました。

それから間もなく、木材の需要が低下したことで屋久島の産業を支えていた林業が低迷、さらに縄文杉をキッカケに自然保護の機運が年々高まっていったことから、1970年代半ばごろからは島の木々の伐採を完全禁止に。これに伴い島の過疎化が起きましたが、1993年、この縄文杉や島のほとんどが森林でおおわれ、自然に溢れているという点が高く評価され、ユネスコ世界遺産に登録されました。これにより屋久島の知名度は急上昇し、観光地として高い人気を誇るスポットになりました。

屋久島が神聖であるといわれる理由は?

屋久島が神聖であるといわれる理由は?
屋久島へ観光に訪れた人々のクチコミを見ると「大自然からパワーをもらった」「神聖な場所に行けてよかった」というものが目立ちます。

縄文杉をはじめとした樹齢数千年の杉が屋久島の森の中には今でも生きていますし、幼いころから自然とともに生活してきた島民たちは、今でも山や大木を神聖なものとして崇めています。人工のものではなく、自然の木々や流れる川の水など、自然の力を見ると不思議な力が湧いてくるもの。こればかりは実際に行って体験してみないとわからないものと言えるでしょう。

屋久島といえば縄文杉

屋久島といえば縄文杉
屋久島のシンボルとも言えるのがこの縄文杉。自生する杉の中でも最大級のもので、屋久島が世界遺産として登録されるキッカケにもなったものですが、実は「縄文杉」という名称は種類の名前ではなく、この木個体に付けられた名称。つまり種類としては屋久杉ということになります。

縄文杉が見つかったのは1966年。屋久町の役場の観光課長だった岩川貞次さんが立派に自生するこの木を見つけ、紹介したことがその始まりでした。当時は大きな岩のような木だったことから「大岩杉」という名称で呼ばれていましたが、調べを進めていくうち、樹齢は約4,000年と、なんと縄文時代(前14,000年頃~前4世紀)にまでさかのぼること、そしてうねっている幹の形がまるで縄文土器のようにも見えることから、縄文杉と呼ばれるようになり、地元の人たちに愛される存在になりました。

この縄文杉の発見は、屋久島に住む人々の考えを変える出来事のひとつになりました。数千年の時を経てなお自生する縄文杉をはじめ、屋久島に残る自然を守ろうという思いから、ほどなく屋久島に自生する木々の伐採を完全禁止にすることに。長年屋久島を支えてきた産業である林業が低迷したこともありますが、その裏には、「屋久島の自然を守ろう」という機運が高まっていたこともあります。

これをきっかけに屋久島からは若者が街場へ働きに出ることが増え、過疎化が進んでいきますが、縄文杉をはじめとした屋久島の自然は守られていきました。やがてそうした自然が生み出す幻想的な世界は、人間の郷愁を誘うものに。過疎化が進んだとはいえ、多くの人々が住んでいながら、なおこれだけの圧倒的な自然が残っていることが世界から高く評価され、前述の通り1993年に屋久島は世界遺産に登録されました。

ちなみに縄文杉を見に行くためには、およそ8~10時間にもわたる登山を行う必要があり、さらに保護のために縄文杉に直接触れることはできず、数メートル離れたデッキからしか鑑賞できないなど厳しいルールが敷かれています。

それでも、何千年もの間生き続けた縄文杉の美しさは筆舌に尽くしがたいものがあるのは確か。観光の際はぜひ見に行くことをオススメします。

屋久島はどう行けばいいの?アクセス方法は?

東京や大阪など国内の主要都市から離れた場所に位置する屋久島は、観光する際のアクセスに注意が必要です。本州はおろか、九州からもはるかに離れた屋久島に行くには、まずは本土で最も屋久島に近い鹿児島に向かいます。鹿児島からは空路と海路、2つのルートがあります。

●飛行機

鹿児島から飛行機で屋久島へ向かう場合、時間はおよそ30分とあっという間。早く屋久島に着きたいという方には適した方法と言えますし、移動時間が少ない分、体が疲れないというメリットがあります。さらに大阪の伊丹空港からは屋久島までの直通便も出ているので、関西エリアを観光する方はかなりアクセスしやすいでしょう。

しかし、早く到着する分、片道料金の相場は1万円オーバーとやや割高です。

●高速船

海路は高速船とフェリーの2種類から選択することができます。高速船とはその名の通り、鹿児島から屋久島まで猛スピードで向かう船のことで、所要時間は2時間程度。片道料金の相場も1万円以内で収まりリーズナブル。1日の出航本数が多いのも魅力的です。

ただし、乗船中はシートベルト着用が絶対ルール。また、スピードが出る分、景色をゆったり楽しむという雰囲気は薄いかもしれません。

●フェリー

「旅行の道中も景色を楽しみたい」「時間に余裕がある」という方にオススメしたいのがフェリー。高速船のようにシートベルト着用義務がないので、デッキからゆったりと景色を眺めることだってOK。どこまでも続く青い海に心が躍ることでしょう。さらに片道料金の相場も5,000円前後と安いのが魅力。グルメやおみやげなどにお金をかけたいという人にとってもオススメの移動手段と言えます。

ただし、ゆったりと移動できる分、高速船のおよそ倍となる4時間と乗船時間は長め。さらに出航している本数も1日1本なので、乗船時間に間に合わないなど、乗り過ごすようなことがあれば大変なことになってしまいます。

屋久島に行きたい!どこに泊まれば良い?

■ゲストハウス屋久島

2014年に新築オープンしたという、屋久島には珍しい本格的なゲストハウス。「上質で清潔な民宿」というコンセプトのもと、ドミトリーにはカーテン付きの2段ベッドが設置され、広々とした共用ルームやベランダではほかの宿泊客との交流が深められます。さらに浴室やシャワールームは24時間いつでも利用可能。時間を気にせずに浴びられるのは嬉しいポイントです。日本人だけでなく、多くの外国人観光客がやってくるというのも頷けます。
屋久島に行きたい!どこに泊まれば良い?
屋久島に行きたい!どこに泊まれば良い?2
さらに宿泊客限定の縄文杉ツアーや、白谷や太鼓岩を見学に行くツアーなどが特別価格で提供されています。他にも様々なツアーコースが用意されているので、気になる方はチェックしてみるとよいでしょう。

屋久島に行きたい!どこに泊まれば良い?3
「ゲストハウス屋久島」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生922
●0997-47-3866
http://www.guesthouse-yakushima.com/

■御宿鶴屋

1959年に創業した屋久島でも老舗の旅館。「屋久島の魅力を一人でも多くの方に伝えたい」という思いのもと、提供される料理は屋久島の食材を中心に使用した地産地消のものばかり。新鮮な魚やジビエを使った屋久島の料理を堪能したい方には最適です。さらに日本有数の焼酎どころでもある屋久島の地酒も堪能できるので、グルメな方は迷わずここを選ぶといいでしょう。

屋久島に行きたい!どこに泊まれば良い?4
屋久島に行きたい!どこに泊まれば良い?5
この旅館にも宿泊客限定のアクティビティ体験ツアーが多数用意されています。縄文杉はもちろん、ウミガメなどの動物たちの生態が見られるナイトツアーが人気を博しています。

屋久島に行きたい!どこに泊まれば良い?6
「御宿鶴屋」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町安房410-156
●0997-46-2120
http://yakushima-turuya.jp/

屋久島ではこれをしろ!屋久島でするべきこと

■フォレストウォーク

屋久島ではこれをしろ!屋久島でするべきこと
屋久島のアクティビティ体験で断然人気を誇るのがフォレストウォーク。中でも荒川地区にある「ヤクスギランド」と呼ばれる森は、屋久杉を鑑賞するには随一と評判です。仏陀杉、母子杉、小田杉といった巨木や、双子杉、くぐり杉、ひげ長老などのユニークな愛称で知られる屋久杉も見られます。特にヤクスギランドの中にある小花山の森は知る人ぞ知る穴場で、静寂の森を楽しむことができます。

ちなみに屋久島のシンボルである縄文杉は距離にして往復19キロ、8~10時間ものトレッキングを行わなければならないため、それなりの覚悟で臨みましょう。

「屋久島野外活動総合センター」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦368-21
●0120-993-272
http://www.ynac.com/

■シュノーケリング

屋久島ではこれをしろ!屋久島でするべきこと2
屋久島周辺の海は海流が合流するため、魚の種類も豊富。そのためシュノーケリングに最適なスポットとしても知られています。本格的な機材を背負い込むダイビングと違い、手軽に体験できるのも人気のひとつです。

海にプカプカと浮かびながら、海面から水中の世界を見るのは大人も子供も興奮すること間違いなし。また、屋久島周辺の海にはウミガメもよくやってくるので、運がよければ海を泳ぐウミガメが見られるかもしれませんよ。

「屋久島ガイドクラブ」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町安房739-145
●0997-46-3160
https://www.yakushima-guide.jp/

■リバーカヤック

屋久島ではこれをしろ!屋久島でするべきこと3
屋久島は雨が多く、山が吸い込んだ大量の水をじっくりと浄化して川へと流れてきます。そのため川がとてもキレイで川遊びにはピッタリ。その中でも人気なのがカヤックです。

屋久島一のカヤックスポットである安房川は谷の合間を縫うようにして流れているので、スリル満点で景色も最高。さらに川に生きている魚も多く、どこを見ても自然たっぷりで楽しめます。

「屋久島ガイドクラブ」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町安房739-145
●0997-46-3160
https://www.yakushima-guide.jp/

屋久島のお土産

■三岳酒造の芋焼酎「三岳」

屋久島のお土産
水がキレイな屋久島はお酒がおいしいことでも知られています。中でも人気が高いのは、三岳酒造の芋焼酎「三岳」。芋焼酎ならではの甘い香りとさわやかな後味が大人気です。

お酒そのものの味を感じられるロックや、より香りを感じられるお湯割りなど、様々な飲み方で楽しめるのが焼酎の魅力。お酒好きにはピッタリなおみやげです。

「三岳酒造株式会社」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2625-19
●0997-46-2026

■馬場水産 「さば節(なまり節)」

屋久島のお土産2
屋久島を代表する特産品がサバを一度茹でて燻製にした「さば節」。一度火を入れているため魚が苦手な人でも食べやすく、燻製の香りが食欲をそそります。そのまま食べるのもいいですが、チーズと合わせて食べるとその旨味がより広がります。
屋久島のお土産3
おつまみにもおかずにも最適なうえ、日持ちするという点でもおみやげにオススメです。

「馬場水産」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊2288-9
●0997-44-2333
http://sababushi.com/

■武田館 「屋久杉 八角箸」

日本の食卓でなくてはならない「箸」。その箸を屋久杉で作った豪華なおみやげ。職人の手で一つ一つ丁寧に作られており、持ちやすいサイズで使いやすいと評判です。

屋久島のお土産4
屋久島のお土産5
木目の模様は一つ一つ異なるので、「世界に1つだけの箸」というプレミア感がでるのもポイントです。

「武田館 安房本店」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町安房650-18
●0997-46-2258
http://www.yakusugi-takeda.com/

屋久島に行った時はここで食事を!

■潮騒

やっぱり屋久島に来たら食べたいのが海の幸。ここは地元の方々からも絶大な支持を集める定食屋さん。その日獲れたばかりという新鮮な魚を使ったお刺身やてんぷらはまさに絶品です。アラカルトメニューの、大ぶりサイズのエビフライも子どもを中心に人気を集めています。

刺身、てんぷらと日本ならではの和食が思いきり堪能できるお店なので、日本観光の記念に行ってみると面白いかもしれません。

「潮騒」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦305-3
●0997-42-2721
●11:30-14:00/17:30-22:00
●木曜休み

■波の華

屋久島の名物と言えば魚介類ですが、生魚は苦手、という方には豚肉のしゃぶしゃぶはいかがでしょう? 屋久島のある鹿児島県は黒豚の産地として知られ、上質な旨味を持つ豚肉が名産です。この豚を使ったしゃぶしゃぶは絶品で、地元のガイドさんも太鼓判を押すほどの名店です。

「波の華」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦2351-7
●0997-42-3955
●11:00-14:00/16:00-21:00
●月曜休み

■鹿児島ホルモン 屋久島店

外国人観光客にも人気の高い焼肉を楽しむならばここ。このお店では定番の牛肉や豚肉だけでなく、鹿肉なども楽しめるのがポイント。日本ならではの調理器具である七輪を使ってじっくり焼くのも異国情緒があり、忘れられない体験になるでしょう。

「鹿児島ホルモン 屋久島店」
●鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦378
●0997-42-1220
●11:00-14:00/17:00-22:00
●年中無休

屋久島まとめ

世界遺産に選ばれたことでその人気に火が付いた観光地・屋久島。圧倒的な自然、縄文杉を見に行くトレッキングやシュノーケリングなどの様々なアクティビティ、絶品グルメと、魅力は盛りだくさん。一生に一度はぜひ訪れたいスポットです。日本旅行を好機に、ぜひ一度足を伸ばしてみてください。

※2018年8月18日現在の情報です。詳細は直接お問い合わせの上おでかけ下さい。

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