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日本で絶対体験すべき日本食文化16選

2019.02.06

日本で絶対体験すべき日本食文化16選
日本文化の中でも、とくに人気を集めるのが日本食文化。今回は日本へ観光で訪れる際、食べておくべき日本食を紹介します。

知っておくべき日本食の歴史


知っておくべき日本食の歴史
稲作が伝来した弥生時代(紀元前10世紀~3世紀中頃)以降、お米を中心とした独自の食文化が発展を遂げた日本。小麦が主な食料となっているヨーロッパの、麦と肉を中心とした食文化とは大きく異なります。

多くの人がイメージする「和食」の基礎は、平安時代(794-1185年)にできあがり、江戸時代(1603-1868年)には和食に欠かせない調味料である「醤油」が使われるようになりました。

明治時代(1868-1912年)以降は上流階級を中心に西洋料理が浸透し、日本人は肉食やフライなどを和風にアレンジ。さらに大正時代(1912-1926年)に入ると、都市部を中心にスキヤキやライスカレー、オムライス、トンカツなどの洋食が普及していきますが、家庭で食されていたのは汁物、ご飯、主菜1品、副菜2品の一汁三菜を基本とする「和食」でした。

第二次世界大戦後の食糧難を経て、高度経済成長、バブル経済を経験するなか、日本の食文化は米中心であることは変わらないものの、年々、多様化していきました。 現代でも日本の家庭では「ご飯(主食)、味噌汁、主菜」を組み合わせた和食が中心とされていますが、外食となれば、世界でも類を見ないといわれるほどバラエティーに富んだ料理を味わうことができます。

現在の日本の食文化


現在の日本の食文化
寿司、天ぷら、しゃぶしゃぶといった和食はもちろん、ラーメン、そば・うどん、焼肉、中華など、熱烈な愛好家が多いジャンルの専門店が全国に存在します。

近年は、フレンチ、イタリアン、エスニックといったジャンルが、地域別に細分化されてきたのも特長でしょう。

また世界的に人気が高い寿司や天ぷらは、高級店だけでなく回転寿司などリーズナブルに味わえるお店が一般化しました。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選

近年の世界的なブームも追い風となり、食文化の多様化が進む日本。今回はあらゆるジャンルの食を味わうことができる日本でも、とくにオススメしたい料理やメニューを紹介します。長年日本人が愛し、慣れ親しんだメニューから、人気の日本食16選を取り上げます。



1:寿司/刺身

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選
滋賀県の名産「鮒寿し」に見られる、塩蔵した魚を米飯とともに漬けて熟成させる「なれずし」が原型と言われる寿司は、言わずと知れた日本食文化の代表選手。平安時代の文献にはすでに記載のある「なれずし」は、日本各地の郷土料理としていまでも親しまれています。また、同時期に魚を生で食べる文化も始まっています。

刺身と違い魚介類を細かく刻んで酢で締めたもの(あるいは乳酸発酵させたもの)で、この調理法は寿司の原型であるともいえるでしょう。

現在主流になっている「にぎり寿司」は江戸時代に登場しました。

「與兵衛寿司」を興した華屋與兵衛(はなやよへい)が発明したと伝えられているにぎり寿司は、関西の「押し寿司」とともに江戸時代に普及していきます。

現在、寿司といえば「江戸前寿司」(元々は東京湾で獲れた魚をネタにした寿司)が有名ですが、ほかにも、全国各地に郷土寿司が存在します。

酢飯とブリの切り身、酢漬けのカブなどをのせ、笹で包んだ富山県の「ブリのすし」。穴子や厚焼き玉子などの素材をすし飯の上にのせ、箱で押して作る大阪の「箱ずし」。

これらはほんの一例。地方へ観光に訪れた際には、各地域の個性豊かな郷土寿司や刺身を楽しんでください。



2:ラーメン

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選2
今や「国民食」と言われるラーメンは、江戸時代・水戸藩の水戸光圀が日本人として初めて食べたと言われています。

広く親しまれているラーメンのルーツは、明治時代に中国から伝わった麺料理といわれていて、1910年には東京・浅草に日本初のラーメン店がオープンしています。ラーメンが人気となったのは、第二次大戦後の混乱期。中国からの引き揚げ者が闇市などでラーメンを出したことをきっかけに、一気に広まりました。

ラーメンが人気を得た当時、醤油ラーメンが一般的でした。その後、塩、味噌、豚骨などが登場。現在は多種多様なスープや具材で、ラーメンは大きく進化しています。なかでも特長的なご当地ラーメンをいくつか挙げてみましょう。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選3
極細麺を豚骨スープで食べる「博多ラーメン」。福岡県・福岡市のご当地ラーメンですが、同じ県内であっても、福岡市以外では細麺のラーメンを食べることがなかなかできないのだとか。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選4
青竹で麺をのばす青竹打ちによる製麺技法で作られる、もちもち麺が特長の栃木県・佐野市の「佐野ラーメン」。シンプルな醤油味で、癖になる味わいが人気です。



3:カレーライス

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選5
ラーメンとともに老若男女から愛される「カレーライス」。インドのカレーとは異なり、ルウを使った煮込み料理として、当時すでに国内で普及していたイギリスから幕末期に伝わったのがその起源と言われています。

明治に入りカレーライスが登場しますが、普及が進んだのは、日本陸軍で「ライスカレー」が提供されるようになってから。ただ、現在のようにカレーライスが家庭で日常的に食されるようになったのは、第二次世界大戦後に登場した固形のカレールウと、レトルトカレーの存在が大きいでしょう。

カレーライスも、地域に根付いたご当地カレーが存在します。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選6
さらさらのスープに大きな野菜や肉などの具材がゴロリと入っているのが北海道札幌市の「スープカレー」。現在は市内に250軒以上の専門店が存在します。

https://journey-of-japan.com/article/348/ja



4:そば/うどん

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選7
ラーメンと並んで日本の麺料理の代表格である、そばとうどん。縄文時代(紀元前131世紀頃-紀元前4世紀頃)から栽培されていたと言われるそばは、『続 日本書紀』(797年刊)に栽培を奨励する記述があります。ただ現在のような麺として食べられるようになったのは江戸時代から。当時そばは茹でて食べるのではなく、蒸されて提供されていました。

一方うどんは、鎌倉時代(1185-1333年)に中国で修行した僧が製粉技術を持ち帰り広めたと言われていますが、これには諸説あるとされています。そばと同じく、現在のような形で提供されるのは江戸時代で、庶民の食べ物として人気を集めました。

そば・うどんも、全国各地に名物が数多く存在します。代表的なものをいくつか紹介しましょう。

https://journey-of-japan.com/article/319/ja

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選8
掛け声とともに、給仕さんがお椀の中に一口大のそばを放り込んでいくユニークな「わんこそば」は、岩手県盛岡エリアの名物料理。満足するまでおかわりをするのがお約束です。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選9
全国で数ある名物うどんの中でも抜群の知名度を誇るのが香川県の「讃岐うどん」。最大の特徴は強いコシを持つ麺で、いりこをベースにしただしで味わいます。



5:お好み焼き

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選10
千利休が作らせていた「麩の焼き」をルーツに持つと言われるのが「お好み焼き」。この麩の焼きが江戸時代に進化し「助惣焼」(すけそうやき)に。それがお好み焼きに発展したとされています。

戦後、空腹を満たすために水に溶いた小麦粉を薄く焼き、ねぎなどをかけて食べる「一銭洋食」という料理が注目されました。その後、高度経済成長期以降に様々な食材を使用する現在のお好み焼きが登場しました。

「粉もの(小麦粉で作られる料理の総称)」と称されるお好み焼きには様々な種類があり、なかでも広島と大阪で定着しました。

https://journey-of-japan.com/article/324/ja

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選11
薄く焼いた生地に大量のキャベツや肉を乗せ、焼きそばと薄焼き卵を合わせる広島県の名産「広島焼き」。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選12
また特長的な「粉もの」といえば、東京・下町の名物「もんじゃ」を忘れてはいけません。好みの具を炒め、土手を築き、薄く溶いた小麦粉を中心に流し込んだあと混ぜ合わせ、火が通ったら小さなヘラでこそげながら食べます。



6:味噌汁

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選13
平安時代は食べ物につけていた味噌。それを汁物として提供し始めたのが鎌倉時代と伝えられています。武士の食事として味噌汁が供されるようになったことで「一汁一菜」という和食の基本の概念が確立したと言われています。

だしと実、味噌で作られる味噌汁は、お店で味わうより家庭で食べることが多いものですが、和食屋さんや寿司店などではご飯や香の物と共に供されます。



7:焼き鳥

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選14
現在は鶏の串焼きを焼き鳥と呼ぶのが一般的ですが、明治時代までは雀やうずらの串焼きを焼き鳥と呼んでいたそう。明治時代以降、養鶏が広まったことで鶏の焼き鳥が登場しましたが、第二次世界大戦以前は野鳥を使った串焼きがほとんどだったようです。いまでは「焼き鳥=鶏の串焼き」として定着していますが、鶏が普及したのは、第二次世界大戦後ブロイラーが登場して以降のことです。

日本を訪れた観光客にも人気の焼き鳥は、全国で味わうことができます。

ただ注意したいのは、「焼き鳥(鶏の串焼き)」を食べたいのに、そうではないケースがあること。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選15
北海道函館で地元民に大人気の「やきとり弁当」、素材は豚肉。このように北海道では「やきとり=豚肉」という認識が一般的。

また、同じ串焼きでも「もつ焼き」は豚肉のホルモンを使った串焼きです。

https://journey-of-japan.com/article/325/ja



8:しゃぶしゃぶ

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選16
「しゃぶしゃぶ」は専用に薄く切った肉を、鍋にはっただし汁にくぐらせて加熱し、ごまだれやポン酢などのタレにつけて食べる鍋料理。中国の火鍋を起源に持つとされており、大阪市内の肉料理屋が「タライの中でおしぼりを洗う様子が、お湯にお肉をくぐらせる様子に似ていた」ことから名付け、そのネーミングが全国に広まりました。

肉をシンプルに味わう料理として人気のしゃぶしゃぶは、ひと昔前まで高級料理でしたが、食べ放題で提供するチェーン店が登場したことで、リーズナブルに楽しめるように。現在では高級店からリーズナブルなお店まで、選択肢は多岐に渡ります。



9:焼肉

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選17
食べ放題や高級店など、大人気の焼肉。もちろん家庭で楽しめるよさもあります。ここまで焼肉が日本で人気を得るようになったのには諸説ありますが、江戸時代、すでに山間部では猪などの肉を焼いて食べていた文化があったとされています。

本格的に日本で焼肉が普及したのは戦後とされ、1946年に東京・新宿で開業した「明月館」が現在の焼肉屋の元祖といわれています。

高度成長期を経て人気を高めていった焼肉は、当初ロース、カルビ、牛タンが定番メニューでした。近年は顧客の舌がこえたこと、差別化の意味合いから稀少部位を提供するお店が増え、メニューもバラエティー豊富になりました。

焼肉はリーズナブルなお店から、高級銘柄牛を味わえる高級店まで幅広くあり、予算や食べたいお肉の種類・銘柄に合わせてお店を選べるのも嬉しいポイントです。



10:豆腐

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選18
奈良時代(710-794年)、遣唐使により中国から伝わったとされる「豆腐」。庶民の食べ物として普及したのは江戸時代で、豆腐料理の本『豆腐百珍』は当時爆発的な人気を誇るベストセラーとなりました。ただし、江戸時代初期、豆腐は贅沢品として、農民は食べることを禁じられていたそう。

日本人にかかせない豆腐も、全国各地に個性豊かなご当地名物が存在します。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選19
鳥取県の名産「鳥取とうふちくわ」は、木綿豆腐と白身魚のすり身を7対3の割合で混ぜ合わせてつくるちくわです。江戸時代から地元で親しまれており、冠婚葬祭にも食される郷土名物です。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選20
落花生を搾った汁を、芋くずと呼ばれるさつまいものデンプンで固める、沖縄の名産「ジーマミ豆腐」。一般的な豆腐とは原料や製造方法が違いますが、ピーナッツ特有の香ばしい風味が人気です。


11:ふぐ

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選21
縄文時代から日本人に食べられていたとされるふぐ料理ですが、豊臣秀吉が「河豚食用禁止の令」を出したり、江戸時代にふぐ食が禁止されたりと、長く食べることが困難な状況でした。

明治時代に当時の総理大臣・伊藤博文が「河豚食用禁止の令」を解除したことから、ふぐ食文化が花開きます。ただし食用を認められたのは一部地域に限られました。

戦後、全国でふぐ食は解禁となり、高級料理として発展していきます。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選22
代表的なふぐ料理といえば、「ふぐ刺し」でしょう。とくに山口県・下関市で水揚げされる「下関ふぐ」を使った「ふぐ刺し」は高級料理として珍重されています。福岡県で水揚げされる「玄海トラフグ」も有名です。

また「ふぐ刺し」だけでなく、石川県の郷土料理「河豚の卵巣の糠漬け」など、加工品も各地に存在しています。

https://journey-of-japan.com/article/342/ja



12:天ぷら

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外国人観光客からの知名度が高い「天ぷら」。日本を代表する料理のひとつですが、鉄砲の伝来とともにポルトガルから伝わったとされています。

油の生産が増えた江戸時代以降、庶民に広まっていった天ぷらは、元々高級料理として発展しました。第二次大戦前までは特別な日に食べる贅沢料理でしたが、戦後、高度成長期を迎えると家庭で楽しむよう変わっていきました。

現在、天ぷらはリーズナブルに味わえる気軽なチェーン店から、高級店まで、幅広いお店で食べることができます。ただ、江戸前の素材を使った伝統的な天ぷらを味わいたい場合は東京に店を構える専門店で味わうことをオススメします。



13:おにぎり/おむすび

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選24
ご飯を丸め、手づかみで食べられる「おにぎり」は、奈良時代の文献にその存在が記されています。江戸時代に弁当として普及したおにぎりは、現在でもお弁当やコンビニの定番メニューです。

コンビニエンスストアで数多くの種類が売られていますが、全国各地には名物のおにぎりが存在します。

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選25
とくに有名なのが、三重県・津市や愛知県・名古屋市の名産「天むす」。海老の天ぷらを具材にしたおにぎりで、お土産としても人気です。



14:牛丼

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明治時代に一世を風靡した牛肉の煮込み「牛鍋」。この人気メニューを手っ取り早く食べることができるどんぶりに進化したのが「牛飯」。これが牛丼のルーツとされ、明治時代に大きな人気を得る料理になりました。

当初、味噌味だった「牛飯」は、関東大震災をきっかけに関西風の醤油味へと変わっていき、それが「牛丼」へと発展していきました。

「牛丼御三家」と称される牛丼チェーンの1つ「吉野家」は、その前身となるお店が明治32年(1899年)に登場。戦後、「はやい、うまい」をモットーに掲げ、庶民の味となった牛丼は、吉野屋をはじめ、幾つかのチェーン店で味わうことができます。



15:酒

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選27
米を原料とする日本酒は、弥生時代に造り始めたとされ、奈良時代の記述に登場しています。平安時代にはすでに製法が確立され、江戸時代には産業として発展。保存性をさらに高めるための火入れ法などが実用化されたと言われています。

現代の日本酒は、純米、吟醸、大吟醸、純米大吟醸などの種類や、酒造好適米により多彩な種類がラインナップされています。また、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地でその土地や風土にあったお酒が造られています。



16:緑茶

日本で絶対に体験すべき日本食文化16選28
奈良・平安時代に、遣唐使や留学僧によってもたらされたとされる日本茶。現在、日本で生産されるお茶のほとんどを占めるのは緑茶です。緑茶とは、摘んですぐに蒸し、酸化酵素の働きを止めて作られる不発酵茶のこと。

現在緑茶の生産地としてトップを走るのは静岡県。県を代表する深蒸し煎茶は、茶葉そのものの有効成分を体内に取り入れられる、と健康志向の高い人にも人気です。

まとめ

今回ご紹介した日本食文化はいかがでしたか?それぞれ違う特長や魅力があるので、各地を訪れる際、ぜひ個性豊かな土地の味や日本ならではの人気メニューを楽しんでください!

※2018年9月17日現在の情報です。詳細は直接お問い合わせの上おでかけ下さい。

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