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浅草

2018.11.15

東京の観光地といえば定番になっている、下町情緒あふれる街「浅草」。江戸の町人文化と下町風情、庶民のグルメを1日で満喫できる、日本を代表する観光地です。ここ数年は日本人を見つけるのが難しいほど外国人の方が多くなりました。100年以上続く老舗の飲食店が軒を連ねていたり、新しいお店が混在していたり。「見る、食べる、体験する」をすべて網羅できる、日本の魅力がぎっしりと詰まった魅力あふれる浅草をご紹介しましょう。

浅草

浅草とは?

江戸時代から繁華街として栄えてきた浅草地区。文京区と墨田区にはさまれた台東区の東部に位置し、さまざまな歴史的建造物や文化に触れることができるエリアです。海外からも多くの観光客が訪れるこの街は、常に人と活気に満ちあふれています。

浅草の歴史

浅草の歴史は遠く飛鳥時代(6世紀末~8世紀初め)に遡るといわれています。628年、隅田川で漁をしていた漁師の兄弟が網にかかった仏像を見つけたことを機縁に、のちに兄弟が出家(*1)、自宅を寺になおし、観音様の礼拝供養に生涯を捧げたのが浅草寺の始まりとされています。その網にかかった仏像が、現在も祀られている観音像だと言われています。浅草の街は浅草寺の門前町として始まり、やがて御利益を求めて時の将軍、武家、庶民などあらゆる層の参詣者を得ました。その活気は衰えず、時代とともに発展、江戸の大衆文化の残る街として現在に至ります。老舗の料理店や伝統工芸など文化的・歴史的価値のある老舗や、寄席・演芸などの大衆芸能のスポットも多く、また、毎年5月に行われる三社祭、7月のほおずき市、12月の羽子板市といった、東京の風物詩ともいえる伝統ある季節の祭事も多数行われています。

*1)出家:一般の生活を捨て仏門に入ること

浅草の歴史

浅草といえばコレ!浅草でするべきこと

歴史を知れば、観光や町歩きもより一層楽しくなります。雷門前にある台東区の観光案内施設「浅草文化観光センター」を訪れてみましょう。「探せる・見せる・支える」をコンセプトに、4ヶ国語(日・英・中・韓)での案内対応や無料Wi-Fi・AC電源など、旅行者にとって頼れる嬉しいサービスがたくさんあります。

まずは都内最古の寺院である「浅草寺」へ行ってみましょう。浅草寺には国内外から毎年3,000万人以上が参拝に訪れます。浅草寺の中でも最も人気のある撮影スポットが「雷門」です。正式名称は「風雷神門」といい、大きな赤い提灯の裏側にはその正式名称が記されています。門に向かって右側に風神、左側に雷神が配され、提灯の重さは700キロにも及びます。

浅草といえばコレ!浅草でするべきこと 雷門

また、浅草は食べ歩きできる下町グルメが豊富なエリアとしても有名です。浅草メンチや老舗店のどらやきなど、スイーツからお惣菜まで安くて美味しいものがたくさんあります。雷門から浅草寺へと続く、90近い店舗が軒を連ねる名物商店街「仲見世」は連日大勢の参拝客や観光客で賑わっています。名物の雷おこしやせんべい、人形焼き、あげまんじゅうなどの食べ物を熱々の状態でその場で味わうことができます。

浅草といえばコレ!浅草でするべきこと2

浅草の歩き方

スタートはこの街のシンボル・浅草寺へ。お寺の入り口の「雷門」前は待ち合わせにもわかりやすく、浅草観光のスタートに最適の場所です。雷門をくぐるとみえるのが本堂まで続く一本道の「仲見世通り」。長さ約250mの名物商店街で、両脇には軽食、スイーツなどの食べ物から浅草定番のお土産まで何でも売られており、見て回るだけでも楽しめます。仲見世通りを突き進んでいくと、浅草寺の本堂が見えてきます。1,300年にわたる秘仏が収められた神聖な場所です。

浅草の歩き方 浅草寺 本堂

また、浅草寺のすぐ脇には「浅草神社」があります。こちらは浅草寺の喧騒に比べ、厳かな雰囲気を感じることができるはず。この神社の祭礼として毎年5月に行われる「三社祭」には、のべ200万人の見物客が訪れると言われています。浅草神社は別名「三社さま」と呼ばれ親しまれていますが、これは浅草寺の始まりとなる、二人の漁師が観音像を引き上げ、相談を受けた官吏がその観音像を祀ったことに由来するもの。明治政府によって発令された、神道と仏教、神社と寺を明確に区別・分離させる「神仏分離令」により、その末裔がやがて漁師と官吏を三郷土神として祀り、「三社」となりました。浅草の歴史を色濃く残すこちらの神社へもぜひ立ち寄ってみましょう。

浅草の歩き方2
浅草の歩き方3

浅草に行くなら浅草寺の観音像を見に行こう

世界からも多くの観光客が足を運ぶ浅草寺に祀られているのは観音様(女性の仏様)です。仏教の経典で、観音様は「施無畏者」。これは「人々の不安や恐怖を取り除く者」という意味。縁結びや商売繁盛といった特定のジャンルに関わらず、心に願うこと全般を叶えてくださる、慈悲深い仏様です。

1.浅草の買い物・お店

■「かっぱ橋道具街」
調理器具・食器・製菓材料・厨房機器といった料理に関するものが何でも揃う「かっぱ橋道具街」。元はプロの料理人たち御用達の道具街ですが、国内の一般客はもちろん、現在は海外からの観光客も数多く訪れ、人気の観光スポットとなりました。

1.浅草の買い物・お店
「かっぱ橋道具街」
●東京都台東区松が谷周辺
※営業時間、定休日は店舗によって異なる


■まいづる
「味を色で伝える」をモットーに食品サンプルを創り続けて半世紀。観光で訪れる外国人旅行者からも絶賛される豊富なラインナップは、寿司、天ぷら、ケーキ、アイスクリーム等々。間近で見ても本物と見間違う「made in Japan」の手仕事の作品が並びます。

1.浅草の買い物・お店2
店頭に飾られた圧巻のマカロンタワーはひときわ目をひきます。週末ともなれば店内は国内外の観光客でいっぱいに。ディスプレイとして楽しむものから、iPhoneケース、キーホルダー、マグネットなど小物類も充実しています。

1.浅草の買い物・お店3
店内には無数の食品サンプルが並びます。一つ一つが手作りなので、種類によっては制作に2週間以上かかることも。とにかくどれもリアルで美味しそうなものばかり。

1.浅草の買い物・お店4
特に欧米の観光客に人気なのがこちら。思わず飲んでしまいそうな泡感や水滴に、本物かと目を疑います。

1.浅草の買い物・お店5
一番人気の「寿司時計」。あまりの人気で生産が間に合わないことも。もし店頭にあればラッキーかも!?

「まいづる」
●03-3843-1686
http://www.maiduru.co.jp/
●9:00-18:00
●年中無休


■まるごとにっぽん

日本全国の伝統工芸品や特産物を「見て」「食べて」「持ち帰って」をテーマに、全国の特産物や工芸品などを楽しめる商業施設。1階には産地直送の生鮮品や日本酒・国産ワインなどが買える店舗が並び、2階では伝統技術を活かした生活用品や雑貨など手仕事の逸品に出合えます。3階は情報発信(実演・体験)、4階は飲食店街になっています。

1.浅草の買い物・お店6
キャッチコピーは、「日本のふるさとが一同に会す試み」。

1.浅草の買い物・お店7
調味料、乾物、缶詰、冷凍食材、お酒など、選りすぐりの商品が並びます。

1.浅草の買い物・お店8
全国から選び抜かれた日本酒、ワインなど、産地の風土などを活かした商品が集結。

1.浅草の買い物・お店9
愛媛のみかんジュースが出る蛇口を発見!愛媛の農家から産地直送、100%ストレートジュースです。

「まるごとにっぽん」
●03-3845-0510
https://marugotonippon.com/
●1F・2F 10:00-20:00 / 3F 10:00-21:00 / 4F 11:00-23:00(L.O. 22:30)
●無休


■和の器 田窯

和の器 田窯では、全国各地の窯元の食器を扱っています。美濃、有田、九谷、益子、備前焼など、伝統的な和陶器を窯元から直接仕入れています。取り扱いアイテムは、茶碗、皿、箸置き、湯のみ、しょう油差し、酒器など多岐にわたります。

1.浅草の買い物・お店10
お店の外にはセール品などお得な商品も。

1.浅草の買い物・お店11
窯元さんとの直取引だから、良いものをリーズナブルに紹介できるそう。

1.浅草の買い物・お店12
1階は季節の食器や日常使いの器、2階にはやや高級な食器が並びます。

「和の器 田窯」
●03-5828-9355
http://www.dengama.jp/
●10:00-19:00
●無休

2.浅草の観光

■花やしき
日本最古の遊園地の「花やしき」は、レトロで不思議な世界観が人気。小規模ながら、実はスリル溢れる乗り物もあり、大人にもオススメ。なかでも下町一帯を眼下に見下ろす、現存する日本最古のローラーコースターは超目玉アトラクションです。

2.浅草の観光

■吾妻橋
隅田川に架かる橋で、浅草中心部を通る雷門通りに接続しています。この橋の上から見る東京スカイツリー®も圧巻です。

2.浅草の観光2

■浅草演芸ホール
「落語(*2)定席」のひとつで、一年中、落語・漫才・漫談・マジック・ものまね・紙切りといった様々な演芸を楽しむことができる大人の遊び場です。

*2)落語:江戸時代(1603-1868年)に成立した、落(おち)をつけて終わる話で、日本の伝統芸能の一つ。人情話や庶民の日常などを面白く描写した滑稽話などがある

2.浅草の観光3
■東京スカイツリー®
2012年5月に開業した「東京スカイツリー®」。浅草駅から東京スカイツリー®までは、歩いても15分ほど。展望台からは東京の街並みを存分に楽しむことができます。

2.浅草の観光4

3.浅草で食事

■浅草むぎとろ

ここの名物は、創業以来受け継ぐ秘伝の出汁で合わせた「とろろ」を、独自の配合で炊き上げた麦ご飯にかけた「むぎとろ」。粘りが強く甘みの強い国産の大和芋を100%使用しています。四季折々の食材を使った各種懐石料理も楽しめます。

3.浅草で食事
1929年から続くとろろ懐石料理店。

3.浅草で食事2
テーブル席から本格的な和室まで、趣向を凝らした部屋が用意されています。

3.浅草で食事3 懐石料理の一例

「浅草むぎとろ」
●0120-36-1066
http://www.mugitoro.co.jp/honten/
●平日11:00-16:00(L.O.15:00)、17:00-22:30(L.O.21:00)/土・日・祝日11:00 - 22:30 (L.O.21:00)
●無休


■ホッピー通り

昼飲みの聖地「浅草ホッピー通り」。この通り沿いのお店には、牛スジやモツ煮など必ず煮込み料理があることから、別名「煮込み通り」とも言われ、観光客や地元民に親しまれています。その昔ビールが高級だったことから代用品として生まれた、ビールテイストの低アルコール飲料「ホッピー」。これを焼酎で割る飲み方が庶民の間で広まり、やがて下町の大定番となりました。大衆酒場が軒を連ねるこの通りは、観光名所として、また昼からお酒を飲めるスポットとして多くの人で賑わっています。

3.浅草で食事4
「ホッピー通り」
●「仲見世通り」から「伝法院通り」を抜けたエリア
※営業時間、定休日は店舗によって異なる


■珈琲 天国
人気NO.1は「ホットケーキ」。表面はサクッ、中はふわっとした絶妙な食感が人気の秘密。日本らしい昔の喫茶店の雰囲気にこだわっているため、席数は少なく、午後になるとすぐ満席に。メニューは日本語しかありませんが、ほとんどのメニューは写真入りで、ショーケースには見本も展示されているので、外国人も数多く訪れています。

3.浅草で食事5 浅草らしいレトロなカフェ「珈琲 天国」

3.浅草で食事6
お店の定番人気メニューは、家庭的で素朴な味の「ホットケーキ」(1,000円)。シロップとバターが付いてきます。

「珈琲 天国」(カフェ)
●03-5828-0591
●12:00-18:30
●火曜休み

4.浅草に宿泊(ホテル)

■ザ・ゲートホテル雷門 by HULIC

雷門・浅草寺の眺めを堪能できるアートなデザイナーホテル。客室は全136室で、すべての内装がデザイン界の巨匠・内田繁氏の手によるもの。安らぎの空間を演出しています。浅草駅や仲見世通りからも至近距離で観光にも便利な立地です。

4.浅草に宿泊(ホテル)
フロントは最上階の13階。天井まで届く大きなガラス窓からは、堂々とそびえたつ東京スカイツリー®を臨むことができます。同じく13階には、カウンター、テラス、テーブル席とシーンに合わせた楽しみ方のできるレストランが。素材にこだわった料理と銘酒のマリアージュも楽しみ。

4.浅草に宿泊(ホテル)2
14階の宿泊者専用屋上テラス。広々とした空間の中に見える東京スカイツリー®は圧巻です。

4.浅草に宿泊(ホテル)3
全室10階以上に位置するStyle C(クラッシー)。キングタイプの部屋はビューバス仕様で、浅草の素晴らしい景色を眺めながら、極上のバスタイムが楽しめます。

「ザ・ゲートホテル雷門 by HULIC」
●東京都台東区雷門2-16-11
●03-5826-3877
https://www.gate-hotel.jp/asakusa-kaminarimon/


■浅草ビューホテル

つくばエクスプレス浅草駅から直結の、浅草唯一の高層シティーホテルです。その名の通り、浅草ビューホテルならではの眺望と、東京スカイツリー®までのアクセスの良さも魅力のひとつです。

4.浅草に宿泊(ホテル)4
窓の外には、浅草寺五重の塔など風情ある浅草の風景が広がります。

4.浅草に宿泊(ホテル)5 デラックスツイン(東京スカイツリー®ビュー)一例

4.浅草に宿泊(ホテル)6
地上100mに位置する26階「スカイグリルブッフェ 武藏」。

「浅草ビューホテル」
●東京都台東区西浅草3-17-1
●03-3847-1111
https://www.viewhotels.co.jp/asakusa/


■旅館加茂川

畳でくつろげる和風旅館が「旅館加茂川」です。江戸の粋を感じながら、純和風旅館のよさを心ゆくまで味わうことができます。ボリュームのある朝食は和朝食と洋朝食(価格は異なる)から選ぶことができます。

4.浅草に宿泊(ホテル)7
閑静な横町(浅草公会堂横通り)に立地する旅館です。

4.浅草に宿泊(ホテル)8
全部屋、バス・ウォシュレットトイレ付のゆったりとした純和風の客室。部屋ではCNNの放送も。

4.浅草に宿泊(ホテル)9
貸し切り風呂としてご利用できる家族風呂。


「旅館加茂川」
●東京都台東区浅草1-30-10
●03-3843-2681
https://www.f-kamogawa.jp/

5.浅草のアトラクション

観光スポットへも気軽に行ける「人力車」を体験

主要な観光スポットを俥夫がガイド付きで案内してくれます。常に混んでいる道や迷ってしまいそうな道も快適に効率良く回ってくれ、時間の限られた人にもオススメ。手軽な短距離賃走から時間貸切プラン、外国語対応の俥夫さんもいるので是非チェックしてみましょう。

5.浅草のアトラクション
5.浅草のアトラクション2


浅草への移動は「水上バス」で

浅草の吾妻橋からレインボーブリッジたもとの日の出桟橋までの間を運行する観光船です。東京の街並みを水上から眺めつつ、ゆったりとした気持ちで浅草に行くことができます。

5.浅草のアトラクション3

浅草への行き方

浅草へは東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレスの4つの線が乗り入れています。また東京駅八重洲南口からは都営バスも利用できます。電車はどの路線も概ね短い間隔で運行していて便利。逆にバスは曜日や時間帯により1時間に2~3本と少なめ。タイミングを外すとかなり待つことになるので、電車での移動をおすすめします。

浅草のまとめ

外国人観光客が必ずと言っていいほど訪れる、都内屈指の人気観光スポット「浅草」。日本の和の雰囲気と下町の活気の中に、新しい文化も垣間見ることができます。日本を初めて訪れた外国人はもちろん、すでに浅草には何度も足を運んでいる、という日本人でも、時折訪れたくなるのが浅草の魅力といえるかもしれません。老舗が多く、また同時に新しい挑戦者も集う、古き良き伝統と新しいムーブメントが融合した浅草に今後も注目です。

※2018年8月9日現在の情報です。詳細は直接お問い合わせの上おでかけ下さい。

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