江戸勧進相撲発祥の地「富岡八幡宮」と下町「門前仲町」散歩

2017.08.25

日本旅行で古来の文化を知るなら、東京・江東区の門前仲町散策がおすすめです。特に毎月1日、15日、28日の富岡八幡宮月次祭は縁日として、約100軒もの出店屋台が軒を連ね多くの参拝客で賑わいます。そこで7月の縁日に門前仲町を散策してきました。当日はあいにくの雨。残念ながら出店屋台の数が少なかったのですが、その分、ゆっくり下町情緒を感じることができました。

「富岡八幡宮本殿」(*写真は塗替え以前のもの)

日本一の黄金大神輿に感激。「富岡八幡宮」(東京都・江東区)

門前仲町駅は大手町駅から東京メトロ東西線でわずか3駅。約5分で到着する場所なのに、高いビルが少なく、永代通りに連なる商店も昔ながらの雰囲気を残した個人商店が中心です。まずは永代通りを木場方面に進み、富岡八幡宮の大鳥居がある正面参道を目指しました。
富岡八幡宮は江戸時代の1627年創建。訪ねた時にはちょうど社殿の塗り替え中で外面は社殿の写真でラッピングされていましたが、現在は塗り替えを終え、美しい姿で多くの参拝客を出迎えています。


大鳥居をくぐってすぐの神輿庫には、日本一の黄金神輿「御本社一の宮神輿」が納められています。鳳凰の胸には7カラットのダイヤ、目には4カラットのダイヤ一対、鶏冠にはルビー2,010個、屋根に純金24kgを使用するなど大変豪華なもの。ガラス扉の外から眺めるだけでもその神々しい美しさに圧倒されるよう。多くの参拝客が競うように写真を撮っていました。

御祈祷が行われる拝殿

神社を訪ねたら、ご本殿にあがってご祈祷を受けるのがおすすめです。祈祷の際に納める「御初穂料」は、個人の場合5,000円から。厄除けや家内安全など、様々な祈願に対応している上、予約は不要。御本殿手前の社務所で申し込みましょう。祝詞の奏上の中、拝殿で一緒にお祈りすると、厳かな雰囲気に気持ちが引き締まります。

大相撲発祥の地ならではの石碑も。


富岡八幡宮は江戸勧進相撲発祥の地。そのため本堂裏手に「横綱力士碑」、大鳥居をくぐってすぐのところに「大関力士碑」があります。「横綱力士碑」には歴代横綱の名が刻まれています。
(*) 勧進相撲:鎌倉時代末期から室町時代にかけて発生した、寺社の建築や修繕費用の募金を目的とした興行相撲


2017年6月には稀勢の里の刻銘奉告祭と奉納土俵入りが行われ、大いに賑わいましたが、この日は雨模様のため訪れる人が少なく、ひっそりとした雰囲気でした。


「大関力士碑」の傍らには巨人力士碑、巨人力士手形足形碑があり、その大きさを実感することができます。





碑に刻まれた一位の力士は7尺6寸(2.3m)と、手を伸ばしても届かないほどで、その大きさに驚かされます。

境内で名物「深川めし」を。「深川宿 富岡八幡店」(東京都・江東区)


大鳥居をくぐってすぐの富岡八幡境内にある「深川宿富岡八幡店」は「深川めし」の名店です。江戸時代は貝類の漁場だった深川界隈。漁師たちが仕事の合間に食べるアオヤギやアサリを使った賄い飯であった「ぶっかけめし」が現在の深川めしのルーツといわれています。深川めしにはお弁当に適した炊き込みタイプもありますが、ここでは「辰巳好み(2,100円)」でぶっかけと炊き込みの両方が味わえます。


新鮮なあさりからのダシと、赤味噌と白味噌の絶妙なバランスが滋味深い「深川めし(ぶっかけ/1,950円)」。ざっくり切ったネギの自然な甘みも秀逸です。


お土産にぴったりの佃煮。「筑定(ちくさだ)」(東京都・江東区)


富岡八幡宮から深川不動堂を経て門前仲町駅に続く参道には、大正7年(1918年)創業の佃煮の老舗「筑定」があります。


佃煮とは、昆布や浅利、小女子などを醤油・みりんで煮詰めた保存食。「うちの看板は、創業時から続く『五輪煮(100g756円)』。浅利、昆布、人参、筍、牛蒡、椎茸、生姜の7種類の厳選素材をそれぞれ別々に煮てから合わせるという手間のかかったものなんですよ」と女将さん。特に醤油にこだわり、醤油醸造元に出向いて独自に醤油を開発したほどとか。素材によって味付けを変えているため、それぞれの持ち味が活かされています。


五輪とは、深川不動尊の教えで万物を構成する、地・水・火・風・空(五大)を意味するそう。オリンピックの五輪とは違うものの、東京五輪を前に人気を集めそうですね。 縁日や土日祝に店頭でやっている浅利などの串焼きも人気です。

深川不動堂参道

下町で開花するワイン文化発見!「深川ワイナリー東京」(東京都・江東区)


門前仲町駅から京葉線越中島駅に向かう途中、東京海洋大学裏手に、2016年、ワイナリーが誕生しました。ワイナリーはぶどう産地にあるものと思われがちですが、実は水を一切使わず、ぶどう100%でできるワインは、場所を選ばず醸造できます。


「ワインを好きな人はきっとワイン造りに興味があるはず。身近なところでワイン造りが見学できて、その場で味わえる場所を作りたいと思ったんです」というのは、醸造責任者の上野浩輔さん。醸造や瓶詰めの繁忙期には、ワイン造りのボランティアも募集しているとか。深川ワイナリー東京は、参加・体験型のワイナリーとして「コト創り」「見える化」に挑戦しています。


土日祝の13時~、15時~、予約制でワイナリー見学・試飲ができるほか、隣のテイスティングラボでは試飲もでき、17時からバータイムも実施。珍しい無濾過のワインなどを20ml 100円~で試飲できるので、アレコレ試してお気に入りを見つけるのはいかが。

青森県産スチューベン2,100円、長野県産ナイアガラ2016 1,900円、山形県産メルロー 2,300円(いずれも720mlボトル、税込価格)



「富岡八幡宮」
●03-3642-1315
●東京都江東区富岡1-20-3
http://www.tomiokahachimangu.or.jp

「深川宿 富岡八幡店」
●03-5646-8678
●東京都江東区富岡1-23-11 富岡八幡宮境内
●平日11:30-15:00(LO14:30)、17:00-21:00(LO20:30) ※夜の部は予約制
土日祝11:30-7:00(LO16:30)
●月曜(祝日及び15日、28日の場合は翌火曜)休み
http://www.fukagawajuku.com

「筑定」
●03-3642-1123
●江東区富岡1-13-10
●10:00-18:00
●無休
https://www.chikusada.co.jp

「深川ワイナリー東京」
●03-5809-8058
●東京都江東区古石場1-4-10高畠ビル1F
●月・火10:00-18:00、水〜日・祝10:00-22:00(17:00〜バータイムLO21:30)
●不定休
http://www.fukagawine.tokyo

※2017年7月10日現在の情報です。詳細は施設に直接お問い合わせの上おでかけ下さい。

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